マンガとコスメと甘い物が好き
by yukino-mori
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お蘭さま

ちくま文庫「樋口一葉小説集」、ちまちま読んでいたのですがやっと読み終わりました。
当時の文体のままなので、慣れるまでが大変でしたが、慣れてみると独特のリズムが心地よく、意味が分からない所もなんとなくニュアンスでいけました~。

娯楽小説以外のジャンルはあまり読むことがないので新鮮でしたが、現代の小説とはそもそも構成自体ちょっと違うもののようで、「え、これで終わり?」のようなラストのものが多く正直戸惑いました。今まで分かりやすく起承転結のあるものしか読んでこなかったので。あ、坂口安吾の時もそういう印象を受けたなあ。
あとこれはやっぱり大人向けですね。女性特有の職業を描いたものが多く、家父長制が背景になってるので、独身の若い人には感覚的に捉えづらいんじゃないかと思います。
ハッピーエンドのものはほとんどないので、明るい読後感ではなかったです。「この世とはままならぬもの」という切なさが残るというか。でもさすが女性視点、人物の描写のリアリティと説得力はすごいです。

「やみ夜」という、小説集最後に掲載されていたものが一番印象に残りました。
タイトル通り全編を覆うのは闇で、解説の言葉を借りれば「外面如菩薩内面如夜叉」の主人公お蘭の描写が素晴らしい。特に自分の父が入水した池を前に直次に述懐するところなんか、妖艶で冷たい表情までが目の前に浮かんでくるようでぞくぞくしました。このお蘭の凄まじいまでの矜持、姫っぷりが好き。


年末なのにこんなことばっかやってていいんでしょうか…。
明日からちゃんと正月準備します。多分。
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by yukino-mori | 2009-12-30 05:42 | その他
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