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夜歩く
昨夜は、子供の習い事があるのに、うっかりビールを口にしてしまい、しかたなく歩いて送っていきました(上のは自転車で勝手に行きましたが)。
夜(とは言ってもまだ浅い時間ですが)歩いていると、昔はよく夜歩きしたなあとアルコールの入った脳でぼんやりと思い出しました。 夜歩きと言っても、夜遊びではありません。 サークルしてた関係で帰りが遅くなり、単純に夜に歩く事が多かったというだけの話。 誰ともすれ違わない、深夜の住宅街。 暗闇に点々と街灯の明かりだけがある中、ほの白く浮かび上がる電話ボックス。 何だかその光景がホラーっぽく、また実際危険な感じがして。 だって女の子が一人でそんなとこに入ってたら、「ここにいるよ!」って丸見えじゃないですか。 犯罪を誘発しそうな光景だ…なんて見るたびに思っていました。 深夜12時まで営業している小さなスーパーでバイトしていたので、締めをしてから帰ると普通に1時くらいになっちゃって、真夜中一人で歩いて帰ることもよくありました。 若い時は危険に対する感度が低いのでしょうか、あまり怖いとも思わずにいたのですが。 (古きよき時代の話です…今はだめですよ、若い方々。) その日もアパートに一人で帰る途中。田舎の国道沿い、人気のない暗い道。 一台の車が私を追い越し、前で停車。若い男(私くらい?)が一人降りてきました。 「これから遊びに行かない?」 客観的に見ればこれはかなり怖い状況なんですが、その時は特に怖くなかったので普通に 「もう遅いから帰ります。ごめんなさい」 と返した私。 何だかマヌケですなあ。 相手も、「そう、わかった。ごめんね」みたいな事を言ってあっさり去って行きました。 何だったんだろう。 繁華街ならともかく、どう考えてもナンパに適した雰囲気と時間じゃないのに。 前に回って私の顔を見て、タイプじゃなかったのでやっぱやめた、というところでしょうか。 知ってる人をからかうつもりで人違い、というのが最も有力な説かもしれません。 その暗闇の中での出来事が、私の人生最初で最後の「ナンパされた」経験となったのでした。 (虚)
by yukino-mori
| 2008-08-30 05:47
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